大会長挨拶

上田克彦 大会長

第1回日本放射線医療技術学術大会

第40回日本診療放射線技師学術大会

大会長 上田 克彦

(日本診療放射線技師会 会⻑)

第1回日本医療放射線技術学術大会を日本放射線技術学会(JSRT)と合同開催するにあたり大会長としてご挨拶させていただきます.合同大会の開催についての検討は,私が日本診療放射線技師会(JART)会長に就任した2020年から始まっております.JART会長就任時の目標のひとつに関係学会との役割を明確するというものがありました.

JARTの開催する学術大会は,日常診療にすぐに役立つ情報を会員で共有するという特徴があります.この学術大会では厚生労働省の新しい医療政策についての基調講演を中心としたシンポジウム,ハンズオンセミナーによる体験型の企画も少なくありません.このように診療放射線技師の質向上を目指した大会を開催してまいりました.

一方,JSRTに期待することは,最先端の学術研究の成果であり,すぐに医療現場に適用できるものや10年,20年後に実用化や引用されるような新しい時代を切り開くような活動をお願いしたいところです.この大会を通じてJSRTとJARTそれぞれの役割を再認識いただき,また協働できる事業についても検討いただく機会になることを期待しています.

今回の学術大会はJARTとしては第40回日本診療放射線技師学術大会であり,沖縄県放射線技師会の皆様にも実行委員として支えていただいております.通例であれば大会開催県の長野 篤会長(沖縄県放射線技師会)が大会長を務めるところですが,JSRTとの合同開催であることから,私が大会長を務めることになりました.大会テーマの「ゆいまーる」は「助け合う」を意味する言葉です.長野会長の発案によるものです.

大会ロゴもJSRTは緑,JARTは青をメインカラーとして作成しました.両会の特徴が活かされた大会となることを信じております.沖縄県での開催は遠隔地のためご不便もおかけしますが,ハイブリッド開催により,すべての企画がWEBでご視聴頂けると思います.

演題については,昨年の熊本大会から「研究」と「報告」の区分に分けております.是非,日常診療の一環で業務改善につながる内容を応募いただきたいと存じます.学術講演の他,市民公開講座,特別講演など多彩な企画を準備していますので,これまでとは一風異なった変化のある大会を是非楽しみにしていただきたいと存じます.最後になりますが,本大会の現地での準備,運営にご尽力いただいております沖縄県放射線技師会の皆さまに感謝申し上げ,この学術大会が皆さまのお役に立てることを祈念しております.

上田克彦 大会長

第1回日本放射線医療技術学術大会

第52回日本放射線技術学会秋季学術大会

大会長 白石 順二

(日本放射線技術学会 前代表理事)

今回,日本診療放射線技師会(JART)と日本放射線技術学会(JSRT)が合同開催する最初の記念すべき第1回日本医療放射線技術学術大会(JCRTM2024)のJSRT側の大会長としてご挨拶申し上げます.

今回のJARTとJSRTの合同学術大会開催案は,2017年にJSRT-JART将来構想会議から出された「JSRT-JART将来構想会議答申」の中で最初に提案されました.そして,この答申で提案されたことをテーマに,JARTの上田会長と私とで2020年10月15日に行った「JART-JSRTトップ会談」で,その実現に向けた努力を会員の皆様にお約束しました.その後,開催の実現に向けて,新たに設置したJSRT-JART協力体制推進特別委員会の中で実施案が検討され,両会の理事会の承認を経て,ようやく実現することができました.

今回の大会のテーマは「ゆいまーる ~診療放射線技術の共創~」で,「相互扶助」を順番に平等に行う「助け合いの心」を意味しており,まさにこの記念すべき第1回の合同学術大会にふさわしいテーマであると思っています.多くの方々にこの学会にご参加いただき,JARTとJSRTのそれぞれの良いところを知っていただき,両会が助け合って活動していくことの大事さをわかってもらうことこそ,私が一番望むことです.

本大会は,JARTの第40回学術大会とJSRTの第52回秋季学術大会の併催となっていて,その全体の企画は両会がこれまで築き上げた大会開催の基礎の上に成り立っています.時間や場所的な都合で,例年開催されていたことがカットされたり,縮小されている部分があると思いますが,出来るだけ両方の大会にこれまで参加されてきた会員の皆様にとって違和感がないように,しかし,新しい風を感じることができるようにと,合同委員会の委員全員が知恵を絞って企画を考えています.

学術大会のメインである演題発表については,発表者のJART,JSRTの所属に関係なく,関連分野ごと,そして,報告と研究という区分別に演題を募集する予定です.沖縄の地で繰り広げられる活発な議論や質疑応答を実現するためにも,皆様からの数多くの演題応募をお願いいたします.

さらに!学会期間中の情報交換会では,参加者全員でカチャーシーを踊りながら「イーヤーサーサー」と「ハーイーヤー」と掛け合いながら,心地よい酔いの中,楽しい汗を流して交流を深めましょう!皆様のお越しを合同実行委員会一同,心よりお待ちしています.